仕事をしていると、
「なんでこんなにイライラするんだろう」
と思うことはありませんか?
上司の言動。
同僚とのやり取り。
終わらないタスク。
急な予定変更。
無駄な会議。
その場ではなんとか流していても、家に帰ってから仕事のことを思い出し、気持ちが切り替わらない人も少なくありません。
仕事でイライラするのは、単に性格が短気だからではありません。
そこには、ちゃんと理由があります。
イライラは、自分の中で何かが引っかかっているサインです。
この記事では、仕事でイライラする主な原因と、職場のストレスを整理する方法について解説します。
仕事のストレスを記録して振り返りたい人は、仕事のストレスを記録する方法|同じことで悩まないための振り返り方も参考にしてください。
仕事でイライラするのは自然なこと
まず知っておいてほしいのは、仕事でイライラすること自体は悪いことではないということです。
イライラは、自分の中で何かが引っかかっているサインです。
たとえば、次のような時にイライラが出ることがあります。
- 大切にしていることを軽く扱われた
- 自分のペースを乱された
- 理不尽なことをされた
- 我慢が続いている
- 疲れがたまっている
- 何度も同じことが起きている
- 自分だけが負担を背負っているように感じる
つまり、イライラは「自分が悪いから起きるもの」とは限りません。
むしろ、
「ここがつらい」
「これは無理がある」
「自分はこれを大切にしている」
というサインであることもあります。
問題なのは、イライラすること自体ではありません。
イライラの原因がわからないまま、ずっと我慢し続けてしまうことです。
仕事でイライラする主な原因
仕事でイライラする原因は、人によって違います。
ただ、よくある原因にはいくつかのパターンがあります。
原因1:自分でコントロールできないことが多い
人は、自分でコントロールできない状況に強いストレスを感じます。
たとえば、次のような場面です。
- 上司の機嫌が悪い
- 指示がコロコロ変わる
- 理不尽な依頼が来る
- 納期が突然短くなる
- 急に優先順位を変えられる
- クライアントの都合に振り回される
- 予定していた作業が何度も中断される
頑張っても変えられないことが続くと、人は無力感を感じます。
その結果、
「また振り回された」
「どうせ自分では決められない」
という感覚になり、イライラにつながります。
このタイプのストレスでは、相手を変えることよりも、自分がどこまで対応するのかを決めることが大切です。
指示が変わる上司に疲れている人は、指示がコロコロ変わる上司にイライラする理由|振り回されないための対処法も参考になります。
原因2:自分の価値観が傷ついている
同じ出来事でも、イライラする人としない人がいます。
たとえば、会議で話を遮られた時。
ある人はあまり気にしないかもしれません。
でも別の人は、強くイライラしたり、あとから何度も思い出したりします。
これは、尊重されたいという価値観が傷ついているからかもしれません。
ほかにも、次のようなパターンがあります。
- 約束を守らない人にイライラする
→ 誠実さを大切にしている
- 急かされることにストレスを感じる
→ 自分のペースや丁寧さを大切にしている
- 話を聞いてもらえないとつらい
→ 対等なコミュニケーションを大切にしている
- 無駄な会議にイライラする
→ 時間を大切にしている
仕事でのイライラは、自分が何を大切にしているかを知るヒントでもあります。
上司が話を聞いてくれないことに悩んでいる人は、上司が話を聞いてくれない時の対処法|話を遮られる・相談を流されるストレスを減らすにはも参考にしてください。
原因3:疲れがたまっている
意外と多いのが、疲れによるイライラです。
睡眠不足や疲労がたまっていると、普段なら気にならないことにも反応しやすくなります。
たとえば、次のようなことです。
- メールの言い方
- 同僚の雑談
- 小さなミス
- ため息や咳などの音
- 返信の遅さ
- ちょっとした指摘
- 周囲の物音
- 会議の長さ
疲れている時のイライラは、問題そのものではなく、体からのサインであることも少なくありません。
「自分は心が狭い」と責める前に、
「最近、ちゃんと休めているか」
を見てみることも大切です。
会議後にどっと疲れやすい人は、会議後にどっと疲れる理由|話しただけなのに消耗するのはなぜ?も参考になります。
原因4:同じストレスを繰り返している
仕事のストレスは、毎回違うようでいて、実は似ていることがあります。
たとえば、次のようなストレスです。
- 急かされる
- 否定される
- 話を聞いてもらえない
- 責任だけ押し付けられる
- 愚痴を聞かされる
- 予定を変えられる
- 何も決まらない会議に出る
- 職場の音が気になる
一度だけなら流せることでも、何度も続くと、
「またこれか」
という感覚になります。
この「またこれか」が、イライラを大きくします。
仕事でイライラしやすい人は、単発の出来事だけを見るよりも、繰り返し起きているストレスパターンを見た方が整理しやすくなります。
急かされることに強く反応しやすい人は、急かされるのが苦手な人へ|なぜこんなにストレスを感じるのかも参考にしてください。
原因5:人間関係で気を遣いすぎている
職場のストレスで多いのが、人間関係です。
たとえば、次のような状態です。
- 上司の機嫌を気にする
- 同僚の愚痴を聞く
- 意見を言う時に空気を読みすぎる
- 頼まれると断れない
- 苦手な人と距離を取れない
- 相手の反応を考えすぎて疲れる
こうした状態が続くと、仕事そのものよりも人間関係で消耗してしまいます。
特に、真面目で優しい人ほど、
「自分が我慢すればいい」
「波風を立てたくない」
と考えて、ストレスを溜め込みやすいことがあります。
同僚の愚痴に疲れている人は、同僚が愚痴ばかりで疲れる|聞き役になりすぎないための対処法も参考になります。
上司や同僚とのストレス全体を整理したい人は、上司・同僚とのストレス対処法|職場の人間関係に振り回されないためにもあわせて読んでみてください。
原因6:仕事が終わらない不安がある
タスクが多すぎる時も、イライラしやすくなります。
たとえば、次のような状態です。
- やることが多すぎる
- 優先順位が見えない
- どこまでやればいいかわからない
- 急な依頼で予定が崩れる
- 休んでも仕事のことを考えてしまう
- いつ終わるのか見通しが立たない
この場合のイライラは、怒りというより、不安や焦りに近いこともあります。
「イライラしている」と思っていても、実は「間に合わない不安」や「終わらない焦り」が強い場合もあります。
無駄な会議で作業時間が削られている人は、無駄な会議がストレスになる理由|時間を奪われるモヤモヤとの向き合い方も参考になります。
仕事でイライラした時にやること
仕事でイライラした時は、無理にすぐ前向きにならなくて大丈夫です。
まずは、何が起きていたのかを整理することが大切です。
1. まずは具体的にする
「仕事が嫌」
「上司が嫌い」
「職場が無理」
だけだと、対策が見つかりにくくなります。
まずは、次の3つを書き出してみましょう。
- 何が起きたのか
- なぜ嫌だったのか
- どう感じたのか
たとえば、次のように具体化します。
- 上司が嫌い
→ 会議で意見を最後まで聞いてもらえなかった
- 仕事がしんどい
→ 午後に急な依頼が3件入り、予定が崩れた
- 同僚にイライラした
→ 昼休みに30分愚痴を聞かされて休めなかった
具体化すると、イライラの正体が見えやすくなります。
2. なぜ嫌だったのかを見る
次に、
「なぜ自分は嫌だったのか」
を見てみます。
たとえば、次のように分解できます。
- 会議で話を遮られた
→ 尊重されていない気がした
- 急な依頼が入った
→ 自分のペースを乱された
- 同僚の愚痴を聞いた
→ 自分の休憩時間を奪われた気がした
- ため息や咳が気になった
→ 集中したいのに何度も意識を持っていかれた
ここまで見ると、単なるイライラではなく、自分が何に反応しているのかが分かりやすくなります。
職場のため息が気になる人は、職場の人のため息が気になる|イライラする理由とストレスを減らす対処法も参考になります。
3. 次にできる対策をひとつ決める
完璧な解決策でなくても構いません。
次の一歩があるだけで、人は安心しやすくなります。
たとえば、次のような小さな対策です。
- 結論から話す
- 先に確認を取る
- メモを残す
- 距離を取る
- 愚痴を聞く時間を決める
- すぐ返事をせず一度考える
- 指示を文章で残す
- 会議後に少し休む
大切なのは、相手をすぐに変えようとすることではありません。
まずは、自分が次にどう動くかを決めることです。
イライラを記録すると見えてくること
仕事のストレスは、その場では大きく感じます。
しかし、後から振り返ると、同じことで何度もイライラしていることに気づく場合があります。
たとえば、次のようなパターンです。
- 毎回急かされると疲れている
- 話を聞いてもらえない場面で強く反応している
- 指示変更で何度も消耗している
- 愚痴を聞かされると気分が重くなる
- 予定が崩れると焦りやすい
- 職場の音が気になる日に集中できていない
紙のノートでも良いですが、嫌だったことと対策を一緒に記録しておくと、次のようなことが見えやすくなります。
- よくあるストレス
- 効果があった対策
- 自分の弱点や傾向
- 繰り返し起きている出来事
仕事のストレスを記録して振り返りたい人は、仕事のストレスを記録する方法|同じことで悩まないための振り返り方も参考にしてください。
次の場面で使える一言や行動を残す
NOPE NOTEでは、仕事のイライラをただの不満として終わらせません。
嫌だったことを記録し、なぜ嫌だったのかを見て、次の対策につなげることを大切にしています。
たとえば、次のように記録します。
例1:会議で意見を聞いてもらえなかった
嫌だったこと:
会議で意見を最後まで聞いてもらえなかった
なぜ嫌だったか:
尊重されていない気がした
次の対策:
次回は最初に結論を伝えてから、補足を話す
例2:上司の指示がまた変わった
嫌だったこと:
上司の指示がまた変わった
なぜ嫌だったか:
昨日の作業が無駄になったように感じた
次の対策:
作り込む前に方向性だけ中間確認する
このように残しておくと、
「また仕事でイライラした」
で終わらず、自分のストレスパターンを振り返りやすくなります。
まとめ
仕事でイライラする原因は、ひとつではありません。
たとえば、次のような原因があります。
- コントロールできない状況
- 価値観が傷つくこと
- 疲労
- 同じストレスの繰り返し
- 人間関係で気を遣いすぎること
- 終わらないタスクへの不安
大切なのは、イライラを我慢することではありません。
なぜイライラしたのかを理解することです。
仕事のストレスは、ただの不快な感情ではありません。
自分が大切にしていることや、自分を守るために必要なことを教えてくれるヒントでもあります。
嫌だったことを書き出し、対策を考え、振り返ることで、同じストレスに少しずつ振り回されにくくなるかもしれません。
仕事のストレスを記録して整理したい人は、仕事のストレスを記録する方法|同じことで悩まないための振り返り方もあわせて読んでみてください。
職場のモヤモヤを次に持ち越したくないときに
次の場面で使える一言や行動を、ひとつ残せます
職場で起きたことをそのまま話し、同じような場面で試せそうな一言や小さな行動へ整理できます。前に残した方法は、必要なときに見返せます。
今のことを話す
