「また同じことでイライラしている」
そんなふうに感じたことはありませんか?
たとえば、次のようなことです。
- 上司の言い方にイライラする
- 急な予定変更にイライラする
- 人の話し方にイライラする
- 同じミスをする人にイライラする
- 何度も急かされると強く反応してしまう
- 毎回、同じ人の態度にモヤモヤする
そのたびに、
「自分は心が狭いのかな」
「気にしすぎなのかな」
「もっと流せるようにならないと」
と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし実は、何度も同じことでイライラするのは珍しいことではありません。
その原因は、性格の問題ではなく、自分のストレスパターンにあることが少なくありません。
この記事では、何度も同じことでイライラしてしまう理由と、繰り返す怒りを少しずつ整理する方法について解説します。
嫌だったことを改善のヒントに変えたい人は、嫌なことを改善に変える方法|反芻せず次に活かすための記録術も参考にしてください。
何度も同じことでイライラするのはなぜ?
人は、本当にどうでもいいことには何度もイライラしません。
何度も引っかかるということは、その出来事が自分にとって大切な何かに触れている可能性があります。
たとえば、次のように見ることができます。
- 話を遮られる
→ 尊重されたい
- 急かされる
→ 自分のペースを大切にしたい
- 約束を守らない人にイライラする
→ 誠実さを大切にしている
- 毎回予定を変えられる
→ 安心できる見通しを大切にしている
- 愚痴を何度も聞かされる
→ 自分の心の余白を守りたい
つまり、イライラの奥には、自分の価値観が隠れていることがあります。
何度も同じことでイライラするのは、その価値観が何度も傷ついているからかもしれません。
イライラの原因は毎回同じとは限らない
表面上は違う出来事でも、根っこは同じことがあります。
たとえば、次のような出来事です。
- 会議で話を遮られた
- メッセージを無視された
- 意見を聞いてもらえなかった
- 相談したのに流された
これらは別々の出来事です。
しかし共通しているのは、尊重されなかったと感じたことかもしれません。
また、次のような出来事もあります。
- 急な依頼が入った
- 予定変更された
- 指示が変わった
- 返信を急かされた
これらの共通点は、自分のペースを乱されたことかもしれません。
毎回違う相手や出来事に見えても、自分の中では同じテーマに反応していることがあります。
自分が何に反応しやすいのかを知りたい人は、自分のストレス傾向を知る方法|何に疲れやすいのかわからない人へも参考になります。
イライラは放置すると繰り返しやすい
多くの人は、イライラした出来事をそのまま流してしまいます。
「まあいいか」
「自分が我慢すればいい」
「気にしすぎかも」
と思って、整理しないままにしてしまう。
すると、その出来事を脳がまだ解決していない問題として扱い続けることがあります。
その結果、似た出来事が起きるたびに反応が大きくなります。
一度目は少し嫌だっただけでも、何度も繰り返されるうちに、
「またこれか」
という感覚になり、イライラが強くなっていくことがあります。
だからこそ、イライラをなかったことにするのではなく、何が嫌だったのかを一度整理することが大切です。
何度も同じことでイライラする時の対処法
1. まずは具体的に書き出してみる
まずは、イライラした出来事を具体的に書いてみましょう。
たとえば、次のように書き換えます。
- 上司にイライラした
→ 会議で説明の途中に話を遮られた
- 同僚にイライラした
→ 約束していた資料が期限までに来なかった
- 家族にイライラした
→ 疲れている時に急に予定を変えられた
- 職場にイライラした
→ 無駄な会議で1時間使って、自分の作業が進まなかった
具体的にすると、感情だけでなく出来事として整理できます。
「イライラした」だけで終わらせないことが大切です。
仕事でイライラする原因を整理したい人は、仕事でイライラする原因|職場のストレスを整理する方法も参考にしてください。
2. 「なぜ嫌だったのか」を考える
次に、こう自分に聞いてみます。
「なぜ自分は嫌だったのだろう?」
たとえば、次のように分解できます。
- 話を遮られた
→ 軽く扱われた気がした
- 急かされた
→ 信頼されていない気がした
- 約束を破られた
→ 自分だけ頑張っている気がした
- 予定を変えられた
→ 自分の都合を軽く扱われた気がした
- 愚痴を何度も聞かされた
→ 自分の心の余白を奪われた気がした
ここまで見ると、イライラの奥にある感情が見えてきます。
怒りの下には、悲しさ・不安・くやしさ・疲れが隠れていることもあります。
3. 繰り返すパターンを見つける
何度か記録していると、共通点が見えてきます。
たとえば、次のようなパターンです。
- 急かされる
- 予定変更される
- 指示が変わる
共通点は、自分のペースを乱されることかもしれません。
別の例では、
- 話を遮られる
- 意見を否定される
- 無視される
共通点は、尊重されないことかもしれません。
また、
- 愚痴を聞かされる
- 相手の機嫌を気にする
- 頼まれると断れない
共通点は、人の感情や期待を受け止めすぎることかもしれません。
このパターンが分かると、初めて対策を考えられるようになります。
4. 対策をひとつだけ決める
パターンが見えたら、次に同じことが起きた時の対策を一つだけ決めてみます。
たとえば、次のような対策です。
- 話を遮られる
→ 結論から話す
- 急かされる
→ 途中経過を先に共有する
- 約束を守らない人にイライラする
→ 事前にリマインドする
- 愚痴を長く聞かされる
→ 「今日は少しだけなら聞ける」と先に伝える
- 予定変更で疲れる
→ 変更がありそうな予定には余白を残す
完璧な解決策でなくても構いません。
次に試すことを決めるだけでも、脳は「対処できる問題」と認識しやすくなります。
自分を守るための具体的な対策を作りたい人は、自分を守るためのルールの作り方|「頑張って耐える」以外の方法を持つためにも参考になります。
5. 「自分のせい」で終わらせない
何度も同じことでイライラすると、
「自分が未熟だからだ」
「自分の器が小さいからだ」
と思ってしまうことがあります。
でも、繰り返しイライラする時は、自分の中に何か大切なサインがあるのかもしれません。
たとえば、次のような感覚です。
- 尊重されたい
- 自分のペースを守りたい
- 誠実に扱われたい
- 人の感情を背負いすぎたくない
- 安心できる距離感がほしい
- 自分の時間を軽く扱われたくない
こうした感覚を見つけることが、同じイライラを減らすための第一歩になります。
記録していると意外なことが見えてくる
頭の中だけで考えていると、毎回別の問題に見えます。
しかし、嫌だったことを記録して振り返ると、意外なほど同じパターンが繰り返されていることがあります。
たとえば、次のようなパターンです。
- 尊重されないこと
- 急かされること
- コントロールされること
- 人の感情を受け止めすぎること
- 自分の時間を奪われること
- 予定を変えられること
紙のノートでも良いですが、嫌だったことと対策を一緒に残しておくと振り返りやすくなります。
何度も同じことでイライラする時は、出来事そのものよりも、繰り返しているテーマを見ることが大切です。
何が嫌だったのかを、少しずつ整理する
NOPE NOTEでは、何度も同じことでイライラする時、
「また同じことで怒ってしまった」
で終わらせません。
嫌だった出来事を記録し、次のようなことを残していきます。
- なぜ嫌だったのか
- どんなパターンがあるのか
- 次はどうするのか
- どの対策が少しラクだったのか
たとえば、次のように記録します。
例1:会議で話を遮られた
嫌だったこと:
会議で説明の途中に話を遮られた
なぜ嫌だったか:
最後まで聞いてもらえず、軽く扱われた気がした
次の対策:
次回は最初に結論から話す
例2:返信を何度も催促された
嫌だったこと:
返信を何度も催促された
なぜ嫌だったか:
急かされて、自分のペースを乱された
次の対策:
次回は最初に「◯時までに一度返信します」と伝える
このように記録しておくと、
- 自分は何にイライラしやすいのか
- どんな対策が効果的だったのか
- どんな出来事が何度も繰り返されているのか
を整理しやすくなります。
まとめ
何度も同じことでイライラするのは、あなたが未熟だからでも、心が狭いからでもありません。
それは、自分にとって大切な価値観が何度も傷ついているというサインかもしれません。
だからこそ、次の流れで整理してみましょう。
- 出来事を書く
- なぜ嫌だったか考える
- パターンを見つける
- 対策を残す
- 自分を責めすぎない
イライラは単なるストレスではありません。
それは、自分を知り、自分を守るためのヒントになることもあります。
嫌だったことを改善のヒントに変えたい人は、嫌なことを改善に変える方法|反芻せず次に活かすための記録術も参考にしてください。
自分のストレス傾向をもっと知りたい人は、自分のストレス傾向を知る方法|何に疲れやすいのかわからない人へもあわせて読んでみてください。
何が嫌だったのか分からないときに
話しながら、モヤモヤの正体を少しずつ整理できます
思ったことをそのまま話すところから始められます。起きたこと、特に嫌だったこと、今の気持ちを整理し、違うと思った部分は自分の言葉で直せます。
今のことを話す
