「最近ずっと疲れている気がする」
「仕事がつらいけど、何が原因か分からない」
「毎日イライラするけど、自分でも理由を説明できない」
そんな状態になっていませんか?
実は、多くの人はストレスを感じていても、自分が何にストレスを感じやすいのかを正確には把握できていません。
そのため、次のような状態になりやすくなります。
- 同じことで何度も疲れる
- いつも似たような人間関係で消耗する
- 何が原因かわからないままイライラする
- 自分の弱点や苦手な状況が見えない
- 限界が来るまで我慢してしまう
- 何を変えれば楽になるのかわからない
ストレスを減らすためには、まず自分のストレス傾向を知ることが大切です。
この記事では、自分のストレス傾向を知る方法と、繰り返し出てくるストレスパターンの見つけ方について解説します。
ストレス傾向とは?
ストレス傾向とは、自分がどんな出来事に強く反応しやすいかということです。
たとえば、次のようなものです。
- 急かされることに弱い
- 否定されることに弱い
- 無視されることに弱い
- 予定変更に弱い
- 騒音に弱い
- 愚痴を聞かされると疲れやすい
- 距離感が近すぎる人に消耗しやすい
- 人の機嫌に振り回されやすい
- 曖昧な指示にストレスを感じやすい
同じ出来事でも、まったく気にならない人もいれば、強いストレスを感じる人もいます。
つまり、ストレス傾向を知ることは、自分の取扱説明書を作ることに近いかもしれません。
自分のストレス傾向が分かると、
- 何に疲れやすいのか
- どんな場面を避けた方がいいのか
- どんな対策が合いやすいのか
- どこで無理しやすいのか
が見えやすくなります。
ストレスは突然生まれるわけではない
ストレスは、ある日突然生まれるものではありません。
多くの場合、次のような小さな感覚が少しずつ積み重なっています。
- 小さなイライラ
- モヤモヤ
- 不満
- 違和感
- 疲れ
- 我慢
- なんとなく嫌だった感覚
しかし忙しい毎日の中では、その場で処理できずに終わってしまいます。
たとえば、
「まあいいか」
「これくらい我慢しよう」
「自分が気にしすぎかも」
と思って流してしまう。
その結果、あとから、
「なんとなくずっと疲れている」
という状態になります。
ストレス傾向を知るには、この小さな違和感を少しずつ拾っていくことが大切です。
ストレスを溜め込みやすい人は、ストレスを溜め込みやすい人の特徴|我慢できる人ほど、自分の限界に気づきにくいも参考にしてください。
自分のストレス傾向を知るメリット
自分のストレス傾向が分かると、ただ「疲れた」で終わらせずに、自分に合った対策を考えやすくなります。
たとえば、次のような変化があります。
- 自分を責めにくくなる
- 同じストレスを早めに察知できる
- 距離を取るべき場面が分かる
- 対策を考えやすくなる
- 無理しやすいパターンに気づける
- 自分に合う休み方や守り方が分かる
たとえば、
「自分はダメだ」
ではなく、
「自分は急かされることに弱いんだな」
と理解できるようになります。
すると、問題を性格ではなく、対策できるものとして考えやすくなります。
イライラが強く出ている人は、イライラが止まらない時の原因と対処法|気持ちが収まらない時にできることも参考になります。
自分のストレス傾向を知る方法
自分のストレス傾向を知るには、頭の中だけで考えるより、実際に書き出して見る方が分かりやすくなります。
ここでは、6つの方法に分けて紹介します。
方法1:ストレスを感じた出来事を書き出す
まずは、ストレスを感じた出来事を書いてみましょう。
ポイントは、できるだけ具体的に書くことです。
たとえば、次のように書き換えます。
- 仕事が嫌だった
→ 会議で意見を最後まで聞いてもらえなかった
- イライラした
→ 急な予定変更があった
- 人間関係がしんどい
→ 昼休みに同僚の愚痴を30分聞いた
- なんか疲れた
→ 返信を急かされて焦った
具体的に書くことで、自分が何に反応しているのかが見えやすくなります。
最初は、
- なんか嫌だった
- なんか疲れた
- なんか苦しかった
- なんか無理だった
だけでも大丈夫です。
大切なのは、その感覚をなかったことにしないことです。
方法2:感情も一緒に記録する
出来事だけではなく、その時の感情も書いてみましょう。
たとえば、次のような感情です。
- 怒り
- 悲しさ
- 不安
- 焦り
- 疲労感
- くやしさ
- 寂しさ
- 息苦しさ
- 重さ
- 無力感
同じ出来事でも、その時の感情によって意味が変わります。
たとえば、急な予定変更があった場合でも、
- ある人にとっては「怒り」
- 別の人にとっては「不安」
- また別の人にとっては「疲労感」
かもしれません。
感情も一緒に残すことで、自分が何に反応しているのかが見えやすくなります。
ストレスを言葉にするのが難しい人は、ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるためにも参考になります。
方法3:「なぜ嫌だったのか」を見る
次に、
「なぜ自分は嫌だったのだろう?」
と考えてみます。
たとえば、次のように分解します。
- 会議で話を遮られた
→ 最後まで聞いてもらえなかった
→ 尊重されていない気がした
- 急な予定変更があった
→ 予定が崩れた
→ 自分のペースを乱された気がした
- 同僚の愚痴を聞いた
→ 休憩時間がなくなった
→ 自分の時間を奪われた気がした
- 返信を急かされた
→ 自分のペースで返せなかった
→ コントロールされている感じがした
ここまで来ると、出来事の奥にあるストレスの意味が見えてきます。
ストレス傾向は、出来事そのものではなく、その出来事を自分がどう受け取ったかに表れやすいです。
方法4:共通点を探す
記録が増えてくると、共通点が見えてきます。
たとえば、次のようなパターンです。
#### ケース1:尊重されないことに反応しやすい
- 話を遮られた
- 意見を無視された
- 相談を流された
- 最後まで聞いてもらえなかった
共通点は、尊重されないことかもしれません。
#### ケース2:自分のペースを乱されることに反応しやすい
- 急な依頼
- スケジュール変更
- 納期短縮
- 返信の催促
- 急かされる言い方
共通点は、自分のペースを乱されることかもしれません。
#### ケース3:人の感情を受け止めすぎる
- 愚痴を聞かされた
- 相手の機嫌を気にした
- 相談を断れなかった
- 不機嫌な空気に疲れた
共通点は、人の感情を受け止めすぎることかもしれません。
この共通点こそが、あなたのストレス傾向です。
一つひとつの出来事ではなく、繰り返し出てくるテーマを見ることが大切です。
自分の弱点や苦手な場面を知りたい人は、自分の弱点を知る方法|嫌なことの中にある改善のヒントも参考にしてください。
方法5:ストレスの回数を見る
一度だけ起きた出来事と、何度も起きる出来事では意味が違います。
たとえば、
- 1回だけ上司に怒られた
- 10回、急かされて疲れた
この場合、どちらが自分に大きな影響を与えているでしょうか。
実際には、何度も繰り返し起きているストレスの方が、大きな負担になっていることが少なくありません。
ストレス傾向を知る上で、何が何回起きているのかを見ることはとても重要です。
よく起きるストレスは、自分が対策を考えるべきテーマかもしれません。
何度も同じことでイライラする人は、何度も同じことでイライラする人へ|繰り返す怒りの原因と対処法も参考になります。
方法6:効果があった対策を見る
ストレス傾向を知る時は、嫌だったことだけでなく、どんな対策が少しラクだったかも見てみましょう。
たとえば、次のようなことです。
- すぐ返信しないようにしたら楽だった
- 先に結論を話したら少し伝わりやすかった
- 愚痴を聞く時間を区切ったら疲れにくかった
- 予定を詰め込みすぎないようにしたら余裕ができた
- 口頭ではなく文章で確認したら安心できた
- 会議後に5分休んだら少し切り替えやすかった
自分に合う対策が分かると、次に同じストレスが起きた時に対応しやすくなります。
ストレス傾向とは、弱点を見つけることだけではありません。
自分に効く対策を知ることでもあります。
ストレス傾向を知るために役立つ記事
自分のストレス傾向を知るには、「疲れやすさ」「イライラ」「感情整理の苦手さ」など、いくつかの角度から見ることが役立ちます。
- ストレスを溜め込みやすい人の特徴|我慢できる人ほど、自分の限界に気づきにくい
- イライラが止まらない時の原因と対処法|気持ちが収まらない時にできること
- ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるために
- 自分の弱点を知る方法|嫌なことの中にある改善のヒント
記録していると見えてくること
ストレス傾向は、頭の中だけで考えていてもなかなか分かりません。
しかし、嫌だったことを記録していると、次のようなことが少しずつ見えてきます。
- よくあるストレス
- よく登場する人物
- 繰り返す状況
- 効果があった対策
- 自分が無理しやすい場面
- 距離を取った方がいい関係性
- 何度も出てくる言葉や場面
紙のノートでも十分ですが、嫌だったことと対策を一緒に残しておくと振り返りやすくなります。
何度も出てくるストレスは、自分を責める材料ではありません。
これから自分を守るためのヒントです。
何が嫌だったのかを、少しずつ整理する
NOPE NOTEでは、嫌だった出来事を記録しながら、対策や繰り返し起きているパターンを振り返ることを大切にしています。
たとえば、次のように記録します。
例1:急な予定変更があって疲れた
嫌だったこと:
急な予定変更があって疲れた
なぜ嫌だったか:
自分のペースを乱された気がした
次の対策:
余裕がない時は「今日は難しい」と伝える
例2:同僚の愚痴を長く聞いて疲れた
嫌だったこと:
同僚の愚痴を長く聞いて疲れた
なぜ嫌だったか:
相手の感情を受け止めすぎて、自分の休憩時間がなくなった
次の対策:
次回は「今日は5分だけなら聞ける」と先に伝える
このように残しておくと、自分がどんなことにストレスを感じやすいのか、どんな対策が効きやすいのかを把握しやすくなります。
嫌なことを改善のヒントに変えたい人は、嫌なことを改善に変える方法|反芻せず次に活かすための記録術も参考にしてください。
まとめ
ストレスを減らすためには、まず自分のストレス傾向を知ることが大切です。
そのためには、次の流れが役立ちます。
- 出来事を書く
- 感情を書く
- なぜ嫌だったのかを見る
- 共通点を探す
- 回数を見る
- 効果があった対策を見る
ストレスは、我慢しているだけでは減りません。
しかし、自分が何に反応しやすいのかを知ることで、少しずつ対処しやすくなります。
その気づきは、自分を責めるためではなく、自分を守るための大切なヒントになるかもしれません。
ストレスを溜め込みやすい人は、ストレスを溜め込みやすい人の特徴|我慢できる人ほど、自分の限界に気づきにくいも参考にしてください。
イライラが続いてつらい人は、イライラが止まらない時の原因と対処法|気持ちが収まらない時にできることもあわせて読んでみてください。
何が嫌だったのか分からないときに
話しながら、モヤモヤの正体を少しずつ整理できます
思ったことをそのまま話すところから始められます。起きたこと、特に嫌だったこと、今の気持ちを整理し、違うと思った部分は自分の言葉で直せます。
今のことを話す
