「なんか苦しい」
でも、何が嫌なのかわからない。
うまく説明できない。
考えているうちに、余計わからなくなる。
そんな感覚になることはありませんか?
感情整理が苦手な人は、「感情が薄い人」なのではありません。
むしろ、いろいろなことを感じ取りやすい人であることも少なくありません。
だからこそ、自分の感情を感じる前に、頭で処理しようとしてしまうことがあります。
この記事では、感情整理が苦手な人が、自分の感情を少しずつ見つける方法について解説します。
モヤモヤやストレスを言葉にする方法を知りたい人は、ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるためにも参考にしてください。
感情整理が苦手な人は「感じる前に考えてしまう」
感情整理が苦手な人は、自分がどう感じたかより先に、どう考えるべきかを優先してしまいやすいことがあります。
たとえば、次のように考えてしまうことがあります。
- 相手にも事情があるかもしれない
- 自分が気にしすぎなのかも
- こんなことで傷つくのはよくない気がする
- もっと大人にならなきゃ
- うまく受け流すべきなのかも
- これは怒るほどのことではないのかも
そんなふうに考えているうちに、
「自分は本当はどう感じていたのか」
がわからなくなってしまうことがあります。
真面目な人ほど、感情よりも正しさを優先してしまいやすいのかもしれません。
でも、感情整理で最初に必要なのは、正解を出すことではありません。
まずは、自分の中にどんな反応があったのかを見つけることです。
真面目で優しい人ほど、自分の感情を後回しにしやすい
特に、次のような人ほど、自分の感情を後回しにしやすいことがあります。
- 真面目
- 優しい
- 人を理解しようとする
- 周りを気にかけられる
- 我慢ができる
- 空気を読もうとする
- 相手の事情を考えすぎる
もちろん、相手を理解することは大切です。
でも、相手を理解することと、自分が苦しくないことは別です。
相手の事情を考えすぎて、自分の違和感や苦しさを無視し続けると、少しずつ疲れがたまっていきます。
ストレスを溜め込みやすい人は、ストレスを溜め込みやすい人の特徴|我慢できる人ほど、自分の限界に気づきにくいも参考になります。
「なんか嫌だった」を後回しにすると、感情が残り続ける
感情整理が苦手な人は、次のような感覚をそのまま流してしまいやすいことがあります。
- なんか疲れた
- なんか苦しかった
- なんか違和感があった
- なんか無理だった
- なんとなく後味が悪かった
- 楽しかったはずなのに、帰ってから重かった
でも、感情はなかったことにはなりません。
言葉にされなかった感情は、モヤモヤとして残り続けることがあります。
「理由を説明できないから大したことない」
と思わなくて大丈夫です。
説明できない違和感も、自分を守るためのサインであることがあります。
気持ちがモヤモヤして同じことを考えてしまう人は、気持ちがモヤモヤするときや、ぐるぐる思考の対処法も参考にしてください。
感情は「正しいかどうか」で判断しなくていい
感情整理が苦手な人は、
「この感情を持ってはいけない」
と思いやすいことがあります。
たとえば、次のように考えてしまいます。
- 嫌だと思うのはよくない
- イライラする自分は未熟
- 苦手だと思うのは失礼
- こんなことで傷つくのは変かもしれない
- もっと前向きに考えるべきかもしれない
でも感情は、「正しいかどうか」を判定するものではありません。
まず大切なのは、
「自分はそう感じたんだな」
と気づくことです。
感情を認めることは、誰かを責めることではありません。
ただ、自分の中で起きた反応を見つけることです。
感情整理は「解決」より先に「観察」が必要
感情整理が苦手な人ほど、すぐに答えを探そうとしてしまいます。
たとえば、次のようなことです。
- どうすればいい?
- 気にしない方法は?
- どう考えればラクになる?
- 自分が悪かったのかな?
- これは正しい感情なのかな?
でも、本当に必要なのは、その前の「観察」であることもあります。
たとえば、次のようなことを見ていきます。
- どの言葉に反応したのか
- どんな空気で苦しくなったのか
- 何に疲れていたのか
- どこで息苦しくなったのか
- 誰といる時に無理しやすいのか
- どんな場面の後に気分が重くなったのか
感情整理は、すぐに解決することではなく、自分の感覚を見つけることに近いのかもしれません。
何が嫌なのかわからない時の整理法
「何が嫌なのかわからない」という時は、いきなり答えを出そうとしなくて大丈夫です。
次の順番で見てみると、少し整理しやすくなります。
1. 何があったかを書く
まずは事実だけを書いてみます。
たとえば、次のようなことです。
- 会議で強い口調で言われた
- 友人と会ったあと、どっと疲れた
- 返信を何度も催促された
- 断れずに予定を入れてしまった
- 楽しかったはずなのに、帰ってから苦しかった
- 相手は優しいのに、なぜか会った後に重かった
この時点では、理由がわからなくても大丈夫です。
まずは「何があったか」を外に出すことが大切です。
2. 体に出た反応を書く
感情がわからない時は、体の反応から見ても大丈夫です。
たとえば、次のような反応です。
- 胸が重い
- 頭が疲れている
- 胃がきゅっとする
- 肩に力が入っている
- 何もしたくない
- 人と話したくない
- 予定を思い出すだけで重い
体の反応は、自分がどこかで無理していたサインかもしれません。
「感情がわからない」と感じる時ほど、体の疲れや重さから見てみると整理しやすいことがあります。
3. 近い感情を選ぶ
うまく説明できない時は、正確な言葉を探さなくて大丈夫です。
近いものを選ぶだけでも十分です。
たとえば、次のような言葉です。
- 嫌だった
- 怖かった
- 悲しかった
- 怒っていた
- 焦っていた
- 疲れていた
- さみしかった
- くやしかった
- 重かった
- 息苦しかった
「どれも少し違う」と感じても大丈夫です。
最初は、近い言葉を仮置きするだけでも整理になります。
4. なぜそう感じたのかを見る
次に、
「なぜそう感じたのだろう?」
と見てみます。
たとえば、次のように考えます。
- 強い口調で言われた
→ 否定されたように感じた
- 友人と会ったあと疲れた
→ ずっと相手に合わせていた気がした
- 返信を催促された
→ 急かされて責められているように感じた
- 断れずに予定を入れた
→ 自分の休む時間を後回しにしてしまった
ここまで来ると、「何が嫌だったのか」が少し見えやすくなります。
ストレスの原因をもう少し詳しく知りたい人は、ストレスの原因を知る方法|何がつらいのかわからない時の見つけ方も参考にしてください。
頭の中だけで整理しようとしない
感情が整理できない時、人は頭の中で考え続けてしまいます。
でも、頭の中だけだと、同じ場所をぐるぐる回り続けてしまうことがあります。
そんな時におすすめなのが、書いてみることです。
たとえば、次のようなことを簡単に残してみます。
- 何があったか
- どんな言葉が苦しかったか
- どんな場面で疲れたか
- どう感じたか
- 次はどうしたいか
きれいに書こうとしなくて大丈夫です。
- なんか嫌だった
- なんか疲れた
- なんか苦しかった
という言葉だけでも、十分大切な記録になります。
自分の感情を言葉にする手順を知りたい人は、ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるためにも参考になります。
感情を無視すると「疲れ」として出ることがある
感情整理が苦手な人は、感情として認識する前に、疲れとして出ることがあります。
たとえば、次のような状態です。
- 何もしたくなくなる
- 人と会いたくなくなる
- ずっと疲れている
- 頭が重い
- なんとなく気分が晴れない
- 予定が入るだけでしんどくなる
- SNSを見るだけで疲れる
それは、気づかないうちに感情を溜め込んでいるサインかもしれません。
「自分は何を感じているのか分からない」
と思った時は、最近どんな場面で疲れたかから見てみるのも一つの方法です。
NOPE NOTEで、感情を頭の外に出してみる
NOPE NOTEは、嫌だったことや違和感を書き残していくためのノートです。
単なる愚痴を書く場所というより、自分が何に疲れやすいのかを見つけていく場所に近いかもしれません。
たとえば、次のような説明しづらい感覚も残しておきます。
- なぜか会うと疲れる
- 優しい人なのに苦しい
- 楽しかったのに後味が悪い
- なんとなく無理だった
- 言葉にできない違和感があった
- 理由はわからないけど、また思い出してしまう
続けていくと、次のようなことが少しずつ見えてくることがあります。
- 自分はこういう時に無理しやすいんだ
- こういう言葉に反応しやすいんだ
- この距離感だと疲れやすいんだ
- こういう相手には自分の感覚を消しやすいんだ
感情整理は、感情を消すことではない
感情整理というと、
「ネガティブをなくすこと」
のように感じる人もいます。
でも本当は、自分がどう感じていたのかを見つけてあげることに近いのかもしれません。
- 嫌だった
- 苦しかった
- 疲れていた
- 不安だった
- 傷ついていた
- 無理していた
そんな感覚を無理に否定せず、少しずつ言葉にしていく。
そうすることで、自分に必要な距離感や、自分を守るための感覚が見えてくることがあります。
まとめ
感情整理が苦手なのは、弱いからではありません。
むしろ、感じる前に、正しさで処理しようとしてしまうことが多いのかもしれません。
だからこそ、次のような感覚を無理に打ち消さなくて大丈夫です。
- なんか嫌だった
- なんか苦しかった
- なんか疲れた
- なんとなく違和感があった
まずは、
「自分はそう感じていたんだな」
と認識してみること。
感情整理は、感情を消すことではなく、自分の感覚を少しずつ見つけていくことなのかもしれません。
モヤモヤやストレスを言葉にする方法を知りたい人は、ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるためにも参考にしてください。
自分が何にイライラしているのかわからない人は、自分が何にイライラするかわからない|ストレスの正体を知る方法もあわせて読んでみてください。
何が嫌だったのか分からないときに
話しながら、モヤモヤの正体を少しずつ整理できます
思ったことをそのまま話すところから始められます。起きたこと、特に嫌だったこと、今の気持ちを整理し、違うと思った部分は自分の言葉で直せます。
今のことを話す
