「最近ずっとイライラしている気がする」
「仕事も人間関係もなんとなく疲れる」
「でも、何がそんなに嫌なのか自分でもよくわからない」
そんな状態になっていませんか?
イライラしていることは分かる。
でも、何に怒っているのか、何がストレスなのかをうまく説明できない。
そんな時、人は自分を責めてしまいがちです。
「こんなことでイライラするなんて」
「もっと穏やかにならなきゃ」
「自分の性格が悪いのかも」
でも、自分が何にイライラするかわからないのは、性格が悪いからではありません。
ストレスが積み重なりすぎて、原因が見えにくくなっているだけかもしれません。
この記事では、自分が何にイライラしているのかわからない時に、ストレスの正体を少しずつ見つける方法を紹介します。
モヤモヤやイライラを言葉にする方法を知りたい人は、ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるためにも参考にしてください。
イライラの原因は意外と見えていない
人は強いストレスを感じた時ほど、出来事そのものではなく、イライラしたという感情だけを覚えていることがあります。
たとえば、仕事終わりに、
「今日はなんか疲れたな」
と思っていても、実際には次のような小さな出来事が積み重なっていることがあります。
- 会議で意見を遮られた
- 急な依頼が入った
- 昼休みにゆっくり休めなかった
- 同僚の愚痴を長く聞いた
- 返信を何度も催促された
- 上司の指示がまた変わった
- 家族に予定を急に変えられた
- 人の咳や音が気になって集中できなかった
一つひとつは小さくても、積み重なると大きなイライラになります。
だから、イライラの原因がわからない時は、原因がないのではありません。
細かく分かれすぎて、見えにくくなっているだけかもしれません。
イライラは氷山のようなもの
イライラは、表面に出ている感情です。
でもその下には、別の感情が隠れていることがあります。
たとえば、次のような感情です。
- 不安
- 悲しさ
- 疲労
- 焦り
- 寂しさ
- くやしさ
- 傷つき
- 無力感
- 分かってもらえない感じ
たとえば、次のように分解できます。
- 上司にイライラした
→ 本当は、努力を認めてもらえなくて悲しかった
- 同僚にイライラした
→ 本当は、自分の時間を奪われた感じがした
- 家族にイライラした
→ 本当は、分かってもらえなくて寂しかった
- 友人にイライラした
→ 本当は、都合よく扱われたようで傷ついた
このように、イライラの奥には別の感情があることがあります。
イライラを減らすためには、表面の怒りだけでなく、その下にある本音を見ることが大切です。
感情を整理するのが苦手な人は、感情整理が苦手な人へ|何が嫌なのかわからない時の整理法も参考になります。
自分が何にイライラするかわからない理由
自分が何にイライラしているのかわからない時には、いくつかの理由があります。
理由1:小さなストレスを流し続けている
毎日の中で、次のような感覚をその場で流してしまうことがあります。
- なんか嫌だった
- 少し疲れた
- 違和感があった
- 本当は断りたかった
- ちょっと傷ついた
- なんとなく重かった
その時は、
「これくらい大したことない」
「自分が気にしすぎかも」
「相手にも事情があるし」
と思って処理してしまう。
でも、流した感情は完全になくなるわけではありません。
小さなストレスが積み重なると、あとから理由のわからないイライラとして出てくることがあります。
理由2:感情より先に理屈で考えてしまう
真面目な人ほど、自分がどう感じたかより先に、どう考えるべきかを優先しやすいことがあります。
たとえば、次のように考えてしまいます。
- 相手にも事情がある
- 自分が我慢すればいい
- こんなことで怒るのはよくない
- もっと大人にならないと
- 自分がうまく受け流せばいい
そうしているうちに、自分の本当の感情が見えにくくなってしまうことがあります。
でも、イライラには理由があります。
まずは、正しいかどうかより、自分は何に反応したのかを見ることが大切です。
理由3:同じストレスを繰り返している
一度だけなら流せることでも、何度も繰り返されると強いストレスになります。
たとえば、次のようなことです。
- 毎回話を遮られる
- 何度も急かされる
- いつも予定を変えられる
- 愚痴を聞かされ続ける
- 自分だけ我慢している
- 指示が何度も変わる
こうしたことが続くと、
「またこれか」
という感覚になり、イライラが大きくなります。
自分が何にイライラしているかわからない時は、単発の出来事ではなく、繰り返し起きているパターンを見てみることが大切です。
同じことで何度もイライラしてしまう人は、何度も同じことでイライラする人へ|繰り返す怒りの原因と対処法も参考にしてください。
自分が何にイライラしているかを知る方法
方法1:イライラした出来事を書き出す
まずは、イライラした出来事を具体的に書いてみましょう。
たとえば、次のように書き換えます。
- 仕事が嫌だった
→ 会議で説明している途中に話を遮られた
- イライラした
→ 急な予定変更があった
- あの人が嫌だった
→ 昼休みに同僚の愚痴を30分聞いた
- なんか疲れた
→ 返信を何度も催促された
具体的にすることで、原因が見えやすくなります。
最初からきれいに書けなくても大丈夫です。
- なんか嫌だった
- なんか疲れた
- なんかモヤモヤした
- なんとなく重かった
という言葉だけでも、十分大切な記録です。
方法2:「なぜ嫌だったのか」を考える
出来事を書いたら、次にこう問いかけてみます。
「なぜ自分は嫌だったのだろう?」
たとえば、次のように分解できます。
- 話を遮られた
→ 尊重されていない気がした
- 急かされた
→ 自分のペースを乱された
- 指示が変わった
→ 努力が無駄になった気がした
- 愚痴を聞かされた
→ 自分の休憩時間を奪われた気がした
このように見ていくと、イライラの奥にある感情が見えてきます。
イライラの正体は、出来事そのものではなく、その出来事に対して自分が感じた意味にあることが多いです。
ストレスの原因をもう少し詳しく見つけたい人は、ストレスの原因を知る方法|何がつらいのかわからない時の見つけ方も参考になります。
方法3:感情を細かく分けてみる
イライラしている時は、全部が怒りのように感じることがあります。
でも実際には、怒り以外の感情が混ざっていることもあります。
たとえば、次のような感情です。
- 悲しかった
- くやしかった
- 不安だった
- 寂しかった
- 焦っていた
- 疲れていた
- 軽く扱われた気がした
- 分かってもらえなかった気がした
たとえば、次のように分けられます。
- イライラした
→ 本当は、分かってもらえなくて悲しかった
- ムカついた
→ 本当は、自分ばかり我慢している気がした
- 腹が立った
→ 本当は、急かされて焦っていた
このように、イライラを少し分解すると、自分の本音が見えやすくなります。
方法4:繰り返し出てくるものを探す
イライラの原因は、毎回似ていることがあります。
たとえば、次のようなパターンです。
自分のペースを乱されること
- 急かされる
- 予定変更される
- 指示が変わる
- 返信を催促される
尊重されないこと
- 話を遮られる
- 意見を無視される
- 相談を流される
- 最後まで聞いてもらえない
人の感情を受け止めすぎること
- 愚痴を聞かされる
- 相手の機嫌を気にする
- 頼まれると断れない
- 不機嫌な空気に疲れる
こうした共通点が、あなたのストレス傾向です。
一つひとつの出来事ではなく、繰り返し出てくるテーマを見ることで、自分が何にイライラしやすいのかが分かってきます。
自分のストレス傾向を知りたい人は、自分のストレス傾向を知る方法|何に疲れやすいのかわからない人へも参考にしてください。
方法5:イライラを責めない
多くの人は、イライラすると、
「こんなことで怒る自分が悪い」
と思ってしまいます。
しかし、イライラは悪い感情ではありません。
むしろ、自分が大切にしているものを教えてくれるサインです。
たとえば、次のように見ることができます。
- 約束を守らない人にイライラする
→ 自分は誠実さを大切にしている
- 話を遮る人にイライラする
→ 自分は尊重されることを大切にしている
- 急かしてくる人にイライラする
→ 自分のペースを大切にしている
- 愚痴ばかり話す人にイライラする
→ 自分の心の余白を守りたい
イライラは、自分を責める材料ではありません。
自分を知るヒントになることがあります。
イライラを整理するために役立つ記事
イライラは、「何に怒っているのかわからない」「同じことで何度もイライラする」「相手にぶつけてしまいそう」など、いくつかの形に分かれます。
状況に合わせて、次の記事も参考にしてください。
- 怒りをノートに書く方法|イライラを整理して自分を責めないために
- イライラした時に書くことリスト|怒りを整理するためのメモの書き方
- イライラを相手にぶつけないための整理法|怒る前に気持ちを落ち着けるには
- 何度も同じことでイライラする人へ|繰り返す怒りの原因と対処法
- 人の咳が気になるのはなぜ?|イライラしてしまう理由と対処法
何が嫌だったのかを、少しずつ整理する
NOPE NOTEでは、嫌だったことやイライラをただの不満として終わらせません。
自分が何に反応したのかを記録し、次の対策につなげることを大切にしています。
たとえば、次のように記録します。
例1:会議で話を遮られた
嫌だったこと:
会議で説明している途中に話を遮られた
なぜ嫌だったか:
最後まで聞いてもらえず、軽く扱われた気がした
次の対策:
次回は最初に結論を伝えてから話す
例2:同僚の愚痴を聞いて疲れた
嫌だったこと:
同僚の愚痴を30分聞いて疲れた
なぜ嫌だったか:
自分の休憩時間がなくなり、気分まで重くなった
次の対策:
次回は「今日は5分だけなら聞ける」と先に伝える
このように記録しておくと、
「なんかイライラする」
で終わらず、自分のストレスの正体や、繰り返すパターンが見えてきます。
まとめ
自分が何にイライラしているのかわからないのは、鈍感だからでも、自己理解が足りないからでもありません。
多くの場合、ストレスが積み重なりすぎて見えにくくなっているだけです。
だからこそ、次のことが大切です。
- 出来事を書く
- なぜ嫌だったか考える
- 感情を細かく分ける
- 共通点を探す
- イライラを責めない
イライラは単なる不快な感情ではありません。
それは、自分が何を大切にしているのか、自分を守るために何が必要なのかを教えてくれるヒントなのかもしれません。
モヤモヤやイライラを言葉にして整理したい人は、ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるためにも参考にしてください。
イライラが強く続いてつらい人は、イライラが止まらない時の原因と対処法|気持ちが収まらない時にできることもあわせて読んでみてください。
何が嫌だったのか分からないときに
話しながら、モヤモヤの正体を少しずつ整理できます
思ったことをそのまま話すところから始められます。起きたこと、特に嫌だったこと、今の気持ちを整理し、違うと思った部分は自分の言葉で直せます。
今のことを話す
