「最近ずっと疲れている」
「イライラすることが増えた」
「何が原因かわからないけど、毎日しんどい」
そんな状態になっていませんか?
ストレスを感じていることは分かっていても、何がストレスの原因なのかを説明できる人は意外と少ないものです。
仕事がつらいのか。
人間関係がつらいのか。
疲れているだけなのか。
それとも、ずっと我慢していることがあるのか。
原因がわからないままだと、対策も見つけにくくなります。
この記事では、ストレスの原因がわからない時に、自分のストレスの正体を少しずつ見つける方法について解説します。
ストレスを言葉にする具体的な手順を知りたい人は、ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるためにも参考にしてください。
ストレスは突然生まれるものではない
ストレスは、ある日突然現れるものではありません。
多くの場合、次のような小さな感覚が少しずつ積み重なっています。
- 小さなイライラ
- モヤモヤ
- 不満
- 不安
- 違和感
- 我慢
- なんとなく疲れた感覚
しかし忙しい毎日の中では、その場で流してしまうことがほとんどです。
たとえば、
「まあいいか」
「これくらい我慢しよう」
「自分が気にしすぎかも」
と思って、嫌だったことをなかったことにしてしまう。
その結果、あとから、
「なんとなくつらい」
「ずっと疲れている」
「理由はわからないけど苦しい」
という状態になることがあります。
ストレスの原因がわからない時は、原因がないのではなく、小さな負担が見えにくくなっているだけかもしれません。
ストレスの原因は人によって違う
同じ出来事でも、ストレスを感じる人と感じない人がいます。
たとえば、急な予定変更。
平気な人もいます。
でも、強いストレスを感じる人もいます。
会議で意見を否定された時も、すぐ切り替えられる人もいれば、何日も引きずる人もいます。
人の愚痴を聞いても気にならない人もいれば、自分まで気分が重くなってしまう人もいます。
つまり、ストレスの原因は出来事そのものだけではありません。
自分が何に反応しやすいかにも関係しています。
だからこそ、ストレスの原因を知るには、一般的な原因を探すだけではなく、
「自分は何に疲れやすいのか」
を見ることが大切です。
自分のストレス傾向を整理したい人は、自分のストレス傾向を知る方法|何に疲れやすいのかわからない人へも参考にしてください。
ストレスの原因がわからない時に起きていること
ストレスの原因がわからない時、頭の中ではいくつかのことが起きている場合があります。
たとえば、次のような状態です。
- 嫌だったことをすぐ流している
- 感情より先に理屈で処理している
- 自分の疲れを後回しにしている
- 小さな違和感を無視している
- 何度も同じストレスを受けている
- 何が嫌だったのかを言葉にする前に我慢している
特に真面目な人ほど、
「相手にも事情がある」
「自分が我慢すればいい」
「こんなことで疲れるのはよくない」
と考えやすいです。
でも、自分の感覚を後回しにし続けると、何がつらいのか分からなくなってしまいます。
ストレスの原因を知るには、まず小さな違和感を拾うことが大切です。
ストレスの原因を知る方法
方法1:最近嫌だったことを書き出す
まずは、最近嫌だったことを書いてみましょう。
ポイントは、できるだけ具体的にすることです。
たとえば、次のように書き換えます。
- 仕事がつらい
→ 急な依頼が3件入った
- 人間関係がしんどい
→ 会議で話を遮られた
- なんか疲れた
→ 昼休みに同僚の愚痴を30分聞いた
- 職場が嫌だった
→ ため息や咳が気になって集中できなかった
このように具体的に書くと、ストレスの原因が見えやすくなります。
最初はうまく説明できなくても大丈夫です。
- なんか嫌だった
- なんか苦しかった
- なんか疲れた
- なんとなく重かった
という言葉だけでも、十分大切な記録になります。
方法2:「なぜ嫌だったのか」を考える
次に、こう自分に聞いてみます。
「なぜ嫌だったのだろう?」
たとえば、次のように分解します。
- 急な依頼が入った
→ 予定が崩れた
→ 自分のペースを乱された感じがした
- 話を遮られた
→ 最後まで聞いてもらえなかった
→ 尊重されていない気がした
- 愚痴を聞かされた
→ 休憩時間がなくなった
→ 自分の時間を奪われた気がした
ここで初めて、本当のストレスの原因が見えてきます。
ストレスの原因は、出来事そのものではなく、その出来事を自分がどう受け取ったかにあることが多いです。
方法3:感情の種類を見る
ストレスの原因を知るためには、感情の種類を見ることも役立ちます。
同じ「ストレス」でも、中身は違います。
たとえば、次のような感情があります。
- 怒り
- 悲しさ
- 不安
- 焦り
- くやしさ
- さみしさ
- 恥ずかしさ
- 疲労感
- 息苦しさ
- 無力感
たとえば、急かされた時。
怒りよりも、焦りや不安が強いかもしれません。
話を聞いてもらえなかった時。
怒りよりも、悲しさや寂しさが強いかもしれません。
愚痴を聞かされた時。
イライラよりも、疲労感や重さが残っているかもしれません。
感情の種類が見えてくると、ストレスの正体も見えやすくなります。
感情整理が苦手な人は、感情整理が苦手な人へ|何が嫌なのかわからない時の整理法も参考になります。
方法4:共通点を探す
ストレスの原因は、毎回違うように見えて、実は似ていることがあります。
たとえば、次のような共通点です。
#### 自分のペースを乱されること
- 急な依頼
- 指示変更
- 予定変更
- 返信の催促
#### 尊重されないこと
- 話を遮られる
- 意見を否定される
- 無視される
- 相談を流される
#### 人の感情を受け止めすぎること
- 愚痴を聞かされる
- 相手の機嫌を気にする
- 相談を断れない
- 不機嫌な空気に疲れる
この共通点が、あなたのストレスの根本原因かもしれません。
一つひとつの出来事だけを見るとバラバラでも、振り返ると同じテーマが繰り返されていることがあります。
方法5:回数を見る
ストレスを知る上で、回数はとても重要です。
一度だけ起きたことよりも、小さくても何度も繰り返されることの方が、心を疲れさせることがあります。
たとえば、次のような違いです。
- 1回だけ電車が遅れた
- 何度も急かされている
または、
- 1回だけ会議で少し嫌な言い方をされた
- 毎回話を遮られている
どちらが自分に大きく影響しているでしょうか。
多くの場合、毎日を疲れさせているのは、大きな一回の出来事よりも、小さくても何度も繰り返されるストレスです。
だから、ストレスの原因を知るには、何が何回起きているのかを見ることが大切です。
何度も同じことでイライラする人は、何度も同じことでイライラする人へ|繰り返す怒りの原因と対処法も参考にしてください。
方法6:体の反応を見る
ストレスの原因が言葉にできない時は、体の反応から見るのもおすすめです。
たとえば、次のような反応です。
- 肩に力が入る
- 胸が重い
- 頭が疲れる
- 胃が痛い
- 眠りが浅い
- 人と会ったあとにどっと疲れる
- 予定が入るだけで気が重い
- 返信するのがしんどい
こうした反応は、自分でも気づかないストレスのサインかもしれません。
「何が嫌なのかわからない」という時は、どんな場面のあとに疲れたかから見てみると、原因に近づけることがあります。
ストレスの原因は「嫌なこと」の中にある
嫌なことは、ただの不快な出来事ではありません。
嫌なことは、自分が何を大切にしているのかを教えてくれることがあります。
たとえば、次のように見ることができます。
- 急かされるのが嫌
→ 自分のペースを大切にしたい
- 否定されるのが嫌
→ 尊重されたい
- 振り回されるのが嫌
→ 安心できる見通しがほしい
- 愚痴を聞かされるのが嫌
→ 自分の時間や心の余白を守りたい
このように、嫌なことの奥には、自分の価値観や境界線が隠れていることがあります。
だから、嫌なことを観察することは、自分のストレスの原因を知るために役立ちます。
何が嫌だったのかを、少しずつ整理する
NOPE NOTEでは、嫌なことを単なるストレスとして扱いません。
嫌なことは、自分を知るための記録です。
同じ嫌なことが何度も出てくるなら、そこにはストレスパターンがあります。
だから、次の流れを大切にします。
- 嫌だったことを書く
- なぜ嫌だったのかを見る
- 対策を考える
- 後から振り返る
たとえば、次のように記録します。
例:会議で話を遮られた
嫌だったこと:
会議で話を遮られた
なぜ嫌だったか:
最後まで聞いてもらえず、軽く扱われた気がした
次の対策:
次回は最初に結論を伝えてから話す
このように残しておくと、
「また嫌だった」
で終わらず、
「自分は尊重されないことにストレスを感じやすいんだな」
という気づきにつながります。
まとめ
ストレスの原因を知るためには、まず嫌だったことを観察することが大切です。
見るポイントは、次の通りです。
- 何が起きたのか
- なぜ嫌だったのか
- どんな感情があったのか
- 何回起きているのか
- 共通点は何か
- 体はどんな反応をしているのか
ストレスは、ただ我慢するものではありません。
それは、自分を守るためのヒントでもあります。
嫌なことを記録し、振り返ることで、自分がどんなことにストレスを感じやすいのかが少しずつ見えてきます。
その積み重ねが、自分自身の取扱説明書になっていくかもしれません。
モヤモヤを言葉にする具体的な手順は、ストレスを言語化する方法|モヤモヤの正体を見つけるためにで解説しています。
自分のストレス傾向を知りたい人は、自分のストレス傾向を知る方法|何に疲れやすいのかわからない人へも参考にしてください。
何が嫌だったのか分からないときに
話しながら、モヤモヤの正体を少しずつ整理できます
思ったことをそのまま話すところから始められます。起きたこと、特に嫌だったこと、今の気持ちを整理し、違うと思った部分は自分の言葉で直せます。
今のことを話す
