嫌なことがあると、つい人に何度も話してしまうことはありませんか?
たとえば、
- 同じ愚痴を何度も話してしまう
- 嫌だった出来事をいろいろな人に話してしまう
- 話すたびに怒りや悲しさが戻ってくる
- 分かってほしくて、何度も説明してしまう
- 「やっぱり嫌だった」と何度も確認してしまう
- 話したあと少しスッキリするけれど、また思い出してしまう
人に話すことは、悪いことではありません。
嫌なことを一人で抱え込むより、誰かに聞いてもらうことで気持ちが落ち着くこともあります。
でも、同じ嫌なことを何度も話しているうちに、かえってその出来事を思い出す時間が増えてしまうことがあります。
「話しているのに楽にならない」
「何度話しても、また考えてしまう」
「愚痴を言っている自分も嫌になる」
そんな時は、話すことで整理しているというより、愚痴で反芻している状態になっているのかもしれません。
この記事では、嫌なことを人に何度も話してしまう理由と、愚痴で反芻しないための整理法を解説します。
嫌なことを忘れたい時の基本的な考え方は、嫌なことを忘れる方法|思い出したくないのに考えてしまう時の対処法も参考にしてください。
嫌なことを人に何度も話してしまうとは?
嫌なことを人に何度も話してしまうとは、同じ嫌な出来事や同じ不満を、繰り返し誰かに話してしまう状態です。
たとえば、次のような状態です。
- 同じ相手に同じ愚痴を何度も話す
- 別の人にも同じ話を何度もする
- 話しながら、その時の感情が戻ってくる
- 相手に共感されると、さらに話したくなる
- 話しても話しても、まだ足りない感じがする
- 話したあと、また頭の中でその出来事を考える
これは、ただ愚痴っぽいから起きるわけではありません。
自分の中で、その出来事がまだ整理されていないからこそ、何度も言葉にして確認したくなることがあります。
嫌なことを人に何度も話してしまう理由
理由1:分かってほしい気持ちがある
嫌なことを何度も人に話してしまう時、そこには「分かってほしい」という気持ちがあることがあります。
たとえば、
- 自分がどれだけ嫌だったか分かってほしい
- どれだけ傷ついたか受け止めてほしい
- 相手がひどかったと認めてほしい
- 自分が悪くなかったと言ってほしい
- ちゃんと大変だったねと言ってほしい
という気持ちです。
嫌なことがあった時、人はただ事実を話しているのではありません。
その奥には、
「自分の感じたことを認めてほしい」
「自分のつらさを分かってほしい」
という気持ちがあることがあります。
だから、一度話しても満たされないと、何度も話してしまうことがあります。
理由2:自分の中でまだ納得できていない
嫌なことを人に何度も話す時、自分の中でまだ納得できていないことがあります。
たとえば、
- なぜあんな言い方をされたのか分からない
- どうして自分がそんな扱いを受けたのか分からない
- 自分の何が悪かったのか考え続けている
- 相手の意図が分からない
- あの場面をどう受け止めればいいのか分からない
という状態です。
納得できない出来事は、頭の中に残りやすいです。
だから、人に話すことで、
「やっぱりおかしいよね」
「そう感じるのは自然だよね」
と確認したくなることがあります。
ただ、答えが出ないまま何度も話していると、話すたびにその出来事を再体験してしまうことがあります。
理由3:怒りや悲しさがまだ残っている
嫌なことを何度も話してしまう時、出来事そのものより、その時の感情がまだ残っていることがあります。
たとえば、
- 怒っていた
- 傷ついていた
- 悲しかった
- 悔しかった
- 怖かった
- 恥ずかしかった
- 言い返せなくて苦しかった
という感情です。
その場では平気なふりをしていても、あとから何度も話したくなることがあります。
それは、その感情がまだ自分の中で消化されていないからかもしれません。
話すことは感情を外に出す方法の一つです。
でも、話すたびに同じ怒りや悲しさが強く戻ってくるなら、少し別の整理の仕方が必要かもしれません。
理由4:相手に共感されることで一時的に安心する
嫌なことを話して、相手に、
「それは嫌だったね」
「それは相手が悪いよ」
「そんなのつらいよ」
と言ってもらえると、一時的に安心することがあります。
自分の感じ方が間違っていないと思えるからです。
これは大切な体験です。
でも、その安心感が一時的なものだと、また不安になった時に同じ話をしたくなることがあります。
「本当に自分は悪くなかったのかな」
「やっぱりあれは嫌だったよね」
と、何度も確認したくなる。
この状態になると、人に話すことが安心材料である一方、同じ出来事を思い出すきっかけにもなります。
理由5:「次にどうするか」が決まっていない
嫌なことを人に何度も話してしまう時、次にどうするかが決まっていないことがあります。
たとえば、
- また同じことが起きたらどうしよう
- 次に会ったらどう接すればいいのか分からない
- また同じ言葉を言われたらどう返せばいいのか分からない
- 今後も同じ関係が続くのが不安
- 自分をどう守ればいいのか分からない
という状態です。
この場合、過去の出来事を話しているようで、実は未来への不安を話していることがあります。
ただ愚痴を繰り返すよりも、次にどうするかを一つ決める方が、反芻を減らしやすくなります。
愚痴で反芻してしまう時に起きること
嫌なことを人に話すこと自体は悪くありません。
でも、何度も繰り返すと、次のようなことが起きることがあります。
- 話すたびに嫌な場面を思い出す
- 怒りや悲しさが戻ってくる
- 相手の言葉を何度も再生する
- 「やっぱり嫌だった」と確認し続ける
- 話したあとも気分が重い
- 同じ出来事に長く時間を使ってしまう
これは、話すことで整理しているというより、頭の中の反芻を口に出して繰り返している状態に近いです。
嫌なことを忘れたいのに、話すたびにその記憶を強めてしまうことがあります。
だから、愚痴を言うことを完全にやめる必要はありませんが、何度も同じ話を繰り返して苦しくなるなら、話し方を変えることが大切です。
愚痴で反芻しないための整理法
1. 話す前に「何を求めているのか」を見る
嫌なことを人に話したくなった時は、まず自分が何を求めているのかを見てみます。
たとえば、
- ただ聞いてほしい
- 共感してほしい
- 自分が悪くないと言ってほしい
- どうすればいいか相談したい
- 気持ちを整理したい
- 次の対策を考えたい
この目的が見えないまま話すと、話しても話しても足りない感じが残ることがあります。
「今日はただ聞いてほしい」
「次にどうするかを一緒に考えたい」
のように、自分の目的を少し意識するだけでも、話し方が変わります。
2. 何度も話す前に、一度書く
同じ嫌なことを何度も人に話したくなる時は、一度ノートやメモに書いてみるのがおすすめです。
書くことは、次の3つだけで大丈夫です。
- 何があったか
- なぜ嫌だったか
- 次にどうするか
たとえば、
嫌だったこと:
会議で話を遮られた
なぜ嫌だったか:
最後まで聞いてもらえず、軽く扱われた気がした
次の対策:
次回は「続きだけ話してもいいですか?」と戻す
このように書くと、話す前に自分の中で少し整理できます。
人に話すとしても、感情を何度も再生するだけではなく、必要な部分だけを伝えやすくなります。
3. 「一回だけ話して終える」と決める
嫌なことを話すことで少し楽になる人は、話すこと自体を禁止しなくて大丈夫です。
ただし、何度も反芻してしまうなら、
「この話は一回だけ人に話す」
と決めるのも一つの方法です。
一回話したら、次はノートに書く。
また話したくなったら、
「もうこれは人に話したから、次は自分の中で整理する」
と決めてみる。
これだけでも、同じ嫌なことを何度も言葉にして再生する回数を減らしやすくなります。
4. 「相手が悪いか」より「自分は何が嫌だったか」を見る
愚痴を何度も話している時は、
「あの人が悪い」
「ひどい」
「ありえない」
という方向に話が進みやすいです。
もちろん、相手に問題があることもあります。
でも、相手の悪さを何度も確認しているだけだと、気持ちが整理されにくいことがあります。
そこで、
「自分は何が嫌だったのか」
に戻してみます。
たとえば、
- 軽く扱われた感じが嫌だった
- 話を最後まで聞いてもらえなかったことが嫌だった
- 断る余地がなかったことが苦しかった
- 自分の時間を奪われた感じがした
- 感情をぶつけられて疲れた
このように見ると、愚痴が自己理解に変わりやすくなります。
5. 最後に「次にどうするか」を一つだけ決める
愚痴で反芻しないためには、最後に次の対策を一つだけ決めることが大切です。
たとえば、
- 次はすぐ返事をしない
- 次は一度持ち帰る
- 次は話を戻す言葉を使う
- 次は相談する相手を変える
- 次は距離を取る
- 次は無理に聞き役にならない
小さな対策で十分です。
次にどうするかが決まると、脳はその出来事を「まだ考え続けるべき問題」として抱え込みにくくなります。
6. 話したあとに気分が軽くなったかを見る
人に話したあと、自分の状態を見てみることも大切です。
たとえば、
- 少し整理できた
- 気持ちが軽くなった
- 次にどうするかが見えた
- 逆に怒りが戻ってきた
- もっと話したくなった
- 話す前より苦しくなった
もし、話したあとに少し整理できたなら、その会話は役に立っているかもしれません。
でも、話すたびに怒りや悲しさが戻ってくるなら、同じ話を繰り返すより、書いて区切る方が合っているかもしれません。
人に話すことと、ノートに書くことの違い
人に話すことには、人に受け止めてもらえる安心感があります。
一方で、相手の反応に左右されやすい面もあります。
たとえば、
- 共感してもらえないと余計に傷つく
- 相手にどう思われるか気になる
- 何度も同じ話をしてしまう
- 愚痴っぽいと思われないか気になる
- 相手の時間を使っている感覚がある
ノートに書く場合は、人の反応を気にせず、自分のペースで整理できます。
もちろん、誰かに話すことが必要な時もあります。
ただ、何度も同じ話をして苦しくなるなら、人に話す前に一度ノートに出す方法もあります。
頭の中で繰り返す前に、いったん外へ出してみる
NOPE NOTEでは、嫌なことを人に何度も話してしまう時の出来事を、ただの愚痴で終わらせません。
たとえば、次のように記録します。
例1:同じ愚痴を何度も話したくなった
嫌だったこと:
会議で話を遮られたことを、何度も人に話したくなった
なぜ嫌だったか:
最後まで聞いてもらえず、自分の意見が軽く扱われたように感じた
次の対策:
一度ノートに「何が嫌だったか」「次にどうするか」を書く。人に話すのは一回までにする
例2:話すたびに怒りが戻った
嫌だったこと:
同僚に言われた嫌な言葉を、何度も人に話してしまった
なぜ嫌だったか:
話すたびにその場面を思い出して、また傷ついた気持ちになった
次の対策:
次回からは「相手が悪いか」より「自分は何が嫌だったか」を書く。次に距離を取る方法を一つ決める
このように記録しておくと、
「また愚痴を言ってしまった」
で終わらず、自分が何を分かってほしかったのか、次にどう整理するのかが見えてきます。
関連記事
嫌なことを何度も人に話してしまう時は、嫌なことを忘れたい、反芻する、愚痴を繰り返すなどの悩みとも関係しています。
あわせて、次の記事も参考にしてください。
- 嫌なことを忘れる方法|思い出したくないのに考えてしまう時の対処法
- 嫌なことを考え続けてしまう人へ|頭の中で反芻する時の整理法
- 嫌な記憶を何度も思い出す理由|反芻を減らすためにできること
- 愚痴を減らす方法|気づくと同じ話を繰り返してしまう人へ
- 嫌なことノートは意味ない?書いても変わらない理由と改善につなげる方法
- 嫌なことノートの書き方|何を書けばいいかわからない人のためのシンプルな始め方
まとめ
嫌なことを人に何度も話してしまうのは、愚痴っぽいからとは限りません。
分かってほしい気持ちがあったり、納得できていなかったり、感情が整理されていなかったり、次にどうするかが決まっていなかったりするだけかもしれません。
ただ、同じ嫌なことを何度も話し続けると、そのたびに嫌な出来事を思い出してしまうことがあります。
愚痴で反芻しないためには、次のことを試してみてください。
- 話す前に「何を求めているのか」を見る
- 何度も話す前に、一度書く
- 「一回だけ話して終える」と決める
- 相手が悪いかより、自分は何が嫌だったかを見る
- 最後に次にどうするかを一つだけ決める
- 話したあとに気分が軽くなったかを見る
人に話すことが悪いわけではありません。
でも、話すたびに苦しくなるなら、一度ノートに出して、そこで区切る方法もあります。
嫌なことを忘れたい時の基本的な考え方は、嫌なことを忘れる方法|思い出したくないのに考えてしまう時の対処法も参考にしてください。
同じ場面が頭から離れないときに
頭の中で繰り返す前に、いったんここに置けます
うまく整理できていなくても大丈夫です。NOPE NOTEでは、今浮かんでいることをそのまま話し、残したい要点だけを次の自分に使える形で残せます。
今のことを話す
